2019年7月19日(金)

スギとマツキヨ、ココカラ争奪 ドラッグストア首位かけ

小売り・外食
2019/6/1 22:37
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再編の少なかった業界で、ココカラ争奪戦が始まった

再編の少なかった業界で、ココカラ争奪戦が始まった

ドラッグストア業界7位のココカラファインは6位のスギホールディングス(HD)と経営統合の協議を始める。一方で、5位マツモトキヨシHDとは4月に資本業務提携の検討開始を発表しており、既に協議入りしている。いずれも実現すれば業界首位に躍り出る組み合わせだ。市場の成長が続き、大型再編の少なかった業界で、ココカラ争奪戦が始まった。

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スギHDとココカラは1日、それぞれ取締役会を開き、協議の開始を承認した。かねて業界再編についての意見交換を重ねており、スギHDによる経営統合の提案書を4月30日にココカラが受け取っていた。7月31日をめどに基本合意を目指す方針だ。

スギHDの笠井真経営企画室長は「企業の親和性が高く、圧倒的なシェアで事業を展開できるようになる」と強調する。一方のココカラは「あくまで協議に入る段階で、経営統合の利点や相乗効果はまだ見通せていない」とする。

中部地方に強く郊外型店舗が多いスギHDと、関西で都市型店舗を多く持つココカラは地域や店舗業態で補完関係にある。加えて調剤薬局事業でも合算の売上高が約1500億円となり、規模のメリットが期待できる。

ココカラは既に資本業務提携の協議に入っているマツキヨHDとは9月までの合意を目指し、今後も協議を継続していく。

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関東に強いマツキヨHDとは地域の補完関係があることに加えて都市型店舗が中心という事業展開モデルが共通する。化粧品や日用品のプライベートブランド(PB)商品の販売・開発などで相乗効果を発揮しやすいとみられている。

ココカラはスギHDと並行してマツキヨHDとも交渉し、今後社内に設置予定の特別委員会で総合的な判断を下す。現段階でマツキヨHD、スギHDの3社での提携や経営統合に向けた協議をする予定はないとしている。スギHDとの経営統合と、マツキヨHDとの資本業務提携のどちらが企業の成長につながるか、慎重に判断するもようだ。

ココカラは関東地盤のセイジョーと関西のセガミメディクスが08年に経営統合して発足し、13年に傘下の6子会社を統合してできた企業だ。18年にはバローHD、今年5月にはエイチ・ツー・オーリテイリングと提携するなど、他社と連携することに対する抵抗感はドラッグストア業界の中でも少ないと言える。

国内のドラッグストア業界は高齢化に伴う医薬品需要の増加などで成長が続いており、18年度には総売上高が7兆円を超えた。これまで大手企業の経営統合は少なかったが、都市部の新規出店には飽和感も出てきている。ココカラの選択が業界再編の加速につながる可能性もある。

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