日韓防衛相が会談、レーダー照射後初 主張は平行線 - 日本経済新聞
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日韓防衛相が会談、レーダー照射後初 主張は平行線

(更新)

【シンガポール=三木理恵子】アジア安全保障会議のためシンガポール訪問中の岩屋毅防衛相は1日、韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相と非公式に約40分間会談した。韓国海軍による自衛隊機への火器管制レーダー照射を巡り、岩屋氏は事実関係を認めて再発防止に取り組むよう改めて求めた。鄭氏は照射を「事実無根だ」と話し平行線に終わった。

会談は2018年10月以来で、同年12月のレーダー照射後は初めて。ミサイル発射を受け北朝鮮問題も話し合い、協力に向けて関係改善に努力することを確認した。

会談後、岩屋氏は照射問題について記者団に「私どもの見解に全く変わりはない」としたうえで「未来志向の日韓防衛当局間の関係を作るために一歩前に踏み出したい」と語った。

韓国国防省の説明によると、鄭氏は会談で「明らかな事実無根で、問題の本質は日本の哨戒機の威嚇飛行だ」と話した。聯合ニュースによると、鄭氏は会談後、記者団に「虚心坦懐(たんかい)に率直に意見を交わした」と述べ、再発防止へ協力することで意見が一致したと説明した。

日韓の防衛協力はレーダー照射以降、停滞したままだ。ここで防衛相会談を開いたのは、北朝鮮のミサイル発射を巡る対応で足並みをそろえる必要性が増した面がある。

ただ、アジア安全保障会議の質疑応答では、認識にずれが見えた。岩屋氏は「5月9日は明らかに短距離弾道ミサイルの発射だった。国連安全保障理事会の決議違反だとしっかり指摘していかないと北朝鮮に誤解を与える」と強調した。鄭氏は「北朝鮮が行っている行為に関しては対話を通しての和平プロセスを追求したいのが意図だと信じている」と説明した。

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