2019年7月23日(火)

「中国は主権損なう行動停止を」 米国防長官代行が演説 ファーウェイ警戒

トランプ政権
北米
2019/6/1 10:30
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【ワシントン=永沢毅】シャナハン米国防長官代行は1日、シンガポールでのアジア安全保障会議で演説した。「中国は他国の主権を損ない、不信を生むような行動はやめるべきだ」と強く批判した。中国が経済、軍事の両面で影響力を強めている現状を受けた。トランプ米政権が掲げる「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現に向け米国が恒久的に関与することを約束し、中国に対抗する姿勢を鮮明にした。

シンガポールで演説するシャナハン米国防長官代行=ロイター

シンガポールで演説するシャナハン米国防長官代行=ロイター

シャナハン氏の演説は新たなインド太平洋構想を強調するため対中政策に力点を置いた。「どの国も単独ではインド太平洋を支配できないし、そうすべきでない」と述べ、名指しは避けたが、中国による南シナ海の軍事拠点化や国家主導での軍事・民間技術の窃取を非難した。「秩序に対抗するこうした行動を米国は拒否する」と言明した。

「米国は中国を含む全ての国のためになる自由で開かれた国際秩序(の確立)に向け立ち上がる」と訴え、日本、オーストラリア、インドなどと連携する立場を示した。

軍事技術と密接な次世代通信規格「5G」に関連し、中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)を「中国政府に近すぎる」と指摘し、警戒感をあらわにした。中国が軍民でデータを共有しているとして「リスクが大きく、ネットワークの安全性を信頼できない」と述べ、安全保障上の観点から米国が主導するファーウェイ排除の取り組みの正当性を訴えた。

北朝鮮には「巨大な脅威で、引き続き警戒が必要」との認識を示し、完全な非核化をめざす方針を説明した。地域の安定に向け「米国は同盟国やパートナー国に公平な負担を必要としている」と語り、防衛費増などへの努力を呼びかけた。

中国が「核心的利益」と位置づける台湾にも触れ、必要な防衛協力に努める構えを示した。

海賊対策、北朝鮮への制裁履行をあげ、中国とは協力可能な分野もあると指摘した。

シャナハン氏はマティス前国防長官の辞任を受け、1月、同代行に就いた。トランプ大統領は同長官に指名すると公表している。

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