2019年6月21日(金)

入試の公正確保へ共通ルール 透明性・説明責任重要に

大学
社会
2019/5/31 19:53
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文部科学省が31日、大学入試の公正さを確保するための新たなルールを公表した。性別や浪人などの属性を理由にした差別的な扱いは不適切であることを明確に示し、東京医科大などの不正で傷ついた入試の信頼回復を図る。大学は入試の運営体制を再点検し、透明性を高めることが求められそうだ。

新ルールは全ての大学に共通して適用される。東京医科大の不正などを受け、1月に発足した有識者会議で検討していた。文科省は2020年度の入学者選抜の実施要項に盛り込み、6月上旬に各大学に通知する。

ルールは学生募集から合格者発表まで各段階で対応を示した。募集や出願手続きでは「募集要項に合否判定の基準を明示する」「特定受験者の優遇を求める働きかけや寄付の申し出には毅然として対応する」とした。

試験本番では面接などの実施・評価方法の共通化や、面接資料に保護者の出身校など評価・判定に使うべきでない情報を記載しないよう求めた。

全医学部を対象にした同省の緊急調査では「多浪生は現役生より慎重に評価するなど、年齢による扱いの差をマニュアル上容認している」といった疑惑を招きかねない事例が複数見つかった。

有識者会議の座長を務めた大学改革支援・学位授与機構の岡本和夫顧問は「入試は機密が多いが、仕組みはオープンにしていくべきだ。不正の再発を防ぐため、全ての大学・学部でいま一度チェックをしてほしい」と話した。

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