公共交通利用で医療費削減 富山市が調査結果公開

2019/5/31 17:29
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富山市は31日、公共交通と高齢者の医療費の連関性に関する調査の結果を発表した。路面電車などに安価で乗れる市発行のパスを利用している人は、使っていない人よりも歩数が多く、医療費も少ないという。同日、記者会見した森雅志市長は「社会資本が暮らし方を変え、医療費の削減につながる可能性がある。今後も調査を継続したい」と話した。

記者会見する富山市の森雅志市長(31日、富山市役所)

65歳以上の高齢者644人にGPS(全地球測位システム)と歩数計の機能が付いた端末を配布。その中で市が発行する公共交通の割引パス「おでかけ定期券」を利用している人と、そうでない人の動向を比較した。

おでかけ定期券を使っている人の1日あたり歩数は16年実績で5287歩と非所有の人よりも7%多かった。医療費を比べると、16~17年の平均で定期券利用者の方が年間1人あたり7万2860円少なかったという。

富山市は中心市街地に路面電車やバスといった公共交通で来てもらい、街の活性化を図る戦略を掲げている。同日には公共交通で中心市街地に来た人の滞在時間は平均2時間58分で、自家用車の利用者の約2倍だったとの調査結果も発表した。森市長は「車を使う人は目的を果たすと帰るが、公共交通の利用者は市街地を広く回遊する傾向がある」と分析した。

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