東京都は31日、上野動物園(東京・台東)のジャイアントパンダ、シャンシャン(香香、雌)の返還時期を2020年12月末まで延長すると発表した。小池百合子知事が同日の記者会見で明らかにした。
中国との協定で、日本で生まれたジャイアントパンダは満24カ月齢時に返還することになっていた。都はシャンシャンが2歳を迎える6月12日を前に、中国側に期間延長を要請していた。
具体的な返還時期や観覧の終了時期は中国側との手続きをふまえて決定する。都の担当者は「具体的な期間はまだ分からないが、返還手続きに1~2カ月はかかるとみられる」と話しており、早ければ20年秋ごろから観覧を終了する可能性もある。
小池知事は「パンダの保全と繁殖の推進という大きな役割をシャンシャンは担っているため、ご理解いただきたい」と述べた。
シャンシャンは18年12月に母親のシンシン(真真、13歳)から離れ独り立ちし、体重は5月25日時点で59.2キロとなった。