2019年7月19日(金)

フィリピン、不法ゴミをカナダに返送 召還の大使は復帰

東南アジア
2019/5/31 13:06
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【マニラ支局】フィリピン政府は31日、カナダ企業が不法に持ち込んだゴミの入ったコンテナ69個を船に積み込み、同国に向け発送した。フィリピン国内で長年放置されていたこの不法ゴミを巡っては、同国のドゥテルテ大統領が問題視し、17日には駐カナダ大使を召還する外交問題に発展していた。カナダ政府はゴミを引き取る方針を示したが、これを待たずに送り返した。大使はカナダでの職務に復帰する。

フィリピンで不法ゴミを積み、カナダに向け出航した船(31日)=比政府提供

フィリピンで不法ゴミを積み、カナダに向け出航した船(31日)=比政府提供

フィリピン側は同国北部のスービック港にコンテナ船を用意し、31日未明にかけて不法ゴミを積み込んだ。同国政府関係者によると、移送には1千万ペソ(約2100万円)の費用がかかる。カナダ側は22日「カナダ政府が費用を負担し、速やかにゴミを引き取る」という声明を出していた。

不法ゴミは、カナダ企業が2013、14年に再利用可能なプラスチックゴミだとの名目でフィリピンに持ち込んだ。その後、大半が再利用できない家庭ゴミなどだったことが判明した。不法ゴミのコンテナは当初、103個あった。このうち34個分はすでに処理されており、残る69個分がスービック港などに置かれていた。

ドゥテルテ氏はカナダ側に対し「ゴミを引き取らなければ、宣戦布告をする」などと刺激的な発言を繰り返していた。15日までに引き取るよう求めたが、期限までに応じなかったとの理由で船による送還を決めた。

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