2019年7月24日(水)

衛星ドローンで山岳救助、NEDO・スカパーが実験成功

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2019/5/31 12:36
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とスカパーJSATは30日、鳥取県警察本部主催で29日から30日にかけて開催された「大山における夏山遭難救助訓練」において、高度約3万6000キロメートルの衛星を利用したドローン(小型無人機)の実証実験を行ったと発表した。今回の実証実験は、コンパス登山届ネットワーク(コンパス)を開発したインフカム(東京・渋谷)の協力の下で実施した。

従来のドローンはLTE(携帯電話用の通信回線)をはじめとする地上通信を用い、機体の位置情報などの飛行データや操縦者のコマンド信号の受信などの通信を行うのが一般的。しかし山岳地域など地上通信が届かないエリアでは、衛星通信が必要となる。衛星通信の装置は比較的大型のため、これまでマルチコプター型ドローンに搭載するのは困難だった。

今回の実証実験では、新たに開発した小型軽量な衛星通信装置をドローンに搭載。登山計画や登山者の足跡からドローンや小電力無線装置を活用した捜索を行い、遭難者の位置確認と同時に捜索中の隊員やドローンの位置情報などをコンパス管理画面に表示した。捜索隊への要救助者の位置の通知など、捜索状況を視覚的に確認する実証を、過去の遭難事例を再現するシナリオに基づき実施した。

今回の実証実験のイメージ(出所:NEDOとスカパーJSAT)

今回の実証実験のイメージ(出所:NEDOとスカパーJSAT)

実証実験の結果、地上通信の届かない山岳エリアにおいて、ドローンと衛星のネットワークを通じてコンパス管理画面へ捜索隊の動向を示すことで、隊員の動向を遠隔地の関係者と視覚的に共有できたという。迅速な救助および捜索につなげられる可能性や地上通信の届かない状況での利用を想定したドローンの有用性を確認したとしている。

(日経 xTECH/日経ニューメディア 長谷川博)

[日経 xTECH 2019年5月30日掲載]

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