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豊島逸夫の金のつぶやき

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日本市場、暁の異変

2019/5/31 11:10
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30日の米ニューヨーク(NY)市場の取引終了後、かつ31日の東京市場の取引開始前の「魔の時間帯」をトランプ米大統領のツイートが直撃した。

メキシコからの全輸入品に5%の追加関税を6月10日から発動するというもの。メキシコからの不法移民に対する懲罰的措置だ。改善されなければ25%まで段階的に引き上げる可能性がある。

メキシコは米国の輸入相手国としては中国に次ぐ第2位の規模にある。不法移民問題も改善や解決は容易ではない。根が深い問題ゆえ、NY市場で投資家心理の悪化要因になるのは必至だ。すでに、時間外取引でダウ工業株30種平均の先物は200ドル前後急落した。

NYの短期筋ヘッジファンドは買いポジションを巻き戻し、新規に先物売りを仕掛ける姿勢だ。今日のNY株式市場は大幅に下げて寄り付きそうだ。このニュースは日本市場を直撃する展開となり、日経平均を下押しし円高を誘発している。

なお、この新たな材料の出現で年内米利下げ観測も強まっている。とくに年内に2回の利下げ予測が台頭してきたことは注目に値する。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では米中貿易摩擦に加え、メキシコとのあつれきが米国経済に及ぼす影響が議論されよう。

債券市場ではドル金利の下落傾向が加速する可能性がある。

前日までの米国市場ではほとんど想定されていなかった問題ゆえ、市場は虚を突かれた。

豊島逸夫(としま・いつお)
 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・公式サイト(www.toshimajibu.org)
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
・業務窓口はitsuo.toshima@toshimajibu.org

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