北朝鮮、対米担当者を処刑か 韓国大手紙

2019/5/31 10:44
保存
共有
印刷
その他

【ソウル=恩地洋介】31日付の韓国紙大手、朝鮮日報は、2月末の米朝首脳会談で米国との事前協議を担った北朝鮮の金革哲(キム・ヒョクチョル)米国担当特別代表が、3月に処刑されていたと報じた。会談決裂の責任を問われたとされる。金正恩(キム・ジョンウン)委員長の側近である金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長は強制労働と思想教育を受けているという。

処刑が報じられた北朝鮮の金革哲米国担当特別代表(右から2人目)=共同

処刑が報じられた北朝鮮の金革哲米国担当特別代表(右から2人目)=共同

同紙は北朝鮮消息筋を引用し、金革哲氏のほか外務省幹部4人が「3月に調査を受けて平壌近郊の美林(ミリム)空港で処刑された」と伝えた。交渉団の一員だった統一戦線部のキム・ソンヘ統一戦線策略室長と、首脳会談で通訳を務めた女性は政治犯収容所に送られた。会談で儀典を担った金正恩氏の実妹、与正(ヨジョン)氏も謹慎中だという。

報道が事実なら、首脳会談の決裂に伴う指導部内の動揺と不満を抑えるため、金正恩氏が対米交渉チームを一斉に問責したとみられる。金正恩氏が4月末にロシア極東のウラジオストクを訪問した際、見送りや同行の一団に金英哲氏や金与正氏の姿が見えず、処分を受けた可能性が取り沙汰されていた。

対米交渉に関わった人物のうち、外務省の崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官だけは昇進し国務委員となった。ウラジオストクでのロ朝首脳会談の際は崔氏と李容浩(リ・ヨンホ)外相が金正恩氏に付き添った。今後、米国との非核化交渉を誰が担うのかは不明で、米朝協議の行方は一段と見通しにくくなった。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]