2019年9月17日(火)

ウーバー、4四半期連続の最終赤字 1~3月期

2019/5/31 5:31 (2019/5/31 7:17更新)
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ウーバーは4四半期連続の最終赤字となる決算を発表した=AP

ウーバーは4四半期連続の最終赤字となる決算を発表した=AP

【シリコンバレー=白石武志】米ライドシェア最大手のウーバーテクノロジーズは30日、2019年1~3月期の最終損益が10億1200万ドル(約1100億円)の赤字(前年同期は37億4800万ドルの黒字)だったと発表した。サービスを担う運転手らへの報酬の支払い負担が重く、4四半期連続で最終赤字となった。

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5月10日の米ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場後、初めての四半期決算開示となった。売上高は前年同期比20%増の30億9900万ドルだった。ウーバーは世界の700を超える都市にサービスを拡大しているが、中国や東南アジアなどでは現地の同業大手との競合にさらされ既に撤退している。北米でも同業リフトとの競争が激しく、売上高の伸び率は1年前の69%から大幅に縮小した。

部門別では主力のライドシェア事業の売上高が9%増の23億7600万ドルにとどまる一方、料理宅配サービス「ウーバーイーツ」の売上高は89%増の5億3600万ドルと全体の伸びをけん引した。地域別では北米と欧州・中東・アフリカ(EMEA)の売上高がともに26%増となり好調だったが、アジア・太平洋は6%増にとどまり苦戦した。

料理宅配や貨物トラック配車などを含む全サービスの取扱高は34%増の146億4900万ドルだった。ウーバーはこのうち8割前後をサービスの担い手である運転手らに配分している。ウーバーの約2割の取り分だけではサービスの運営費用や研究開発費などをまかなえない状態が続いており、本業のもうけを示す営業損益は業績が確認できる17年1~3月期以降、9四半期連続で赤字となった。

ウーバーのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は30日のアナリスト向けの電話会見でライバルとの競争について「(利用者獲得のための)インセンティブからブランドや製品に重点を置くようになりつつある」と述べ、今後は消費者への認知度が高いウーバーの優位性が発揮できるとの見通しを示した。売上高や損益が事前の会社予想の上限に近い水準だったことから、30日の時間外取引でウーバー株は同日終値に比べ一時4%高を付けた。

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