米新聞大手ガネット、同業と統合協議 米報道

2019/5/31 3:26
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【ニューヨーク=清水石珠実】米新聞大手ガネットと同業ゲートハウス・メディアが統合協議を行った。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ電子版)が30日報じた。両社はともに広告収入と紙の読者減少に苦しんでおり、統合を通じて経営の効率化を目指す狙いがある。経営統合が実現すれば、全米最大の新聞社が誕生することになる。

新聞大手ガネット=AP

ガネットは、全国紙「USAトゥデー」を筆頭に日刊紙を100紙以上抱える。発行部数は約320万部と全米最大。一方で、ゲートハウスは地方を中心に150以上の日刊紙と400以上の週刊紙を持ち、保有する新聞紙の数では全米トップの地位にある。2社が統合すると、新聞紙の保有数、発行部数ともに全米トップの巨大新聞社になる。

インターネット上に無料の情報があふれるなか、一般紙や地方紙は有料読者の獲得に苦戦している。都市部の比較的裕福な層を読者として取り込めるニューヨーク・タイムズ紙などと異なり、高額な購読料を課すのも難しく、地方紙は合従連衡を迫られている。

ガネットは今月中旬、株主総会を開き、敵対的買収を仕掛けていた米メディア企業MNGエンタープライジズが推薦する取締役会のメンバーを退け、委任状争奪戦に勝利したばかり。MNGは買収した新聞社に大幅なリストラを迫って収益を上げる手法で知られる投資ファンドが率いるため、同社の今後に懸念が広がっていた。

今回統合協議を持ったゲートハウスも投資ファンドを親会社に持つ。もし統合が実現すれば、さらに新聞業界での人員削減が進むとの懸念の声がすでに上がっている。

ただ、WSJは2社の統合が実現する保証はなく、ガネットは他の新聞大手のトリビューン・パブリッシング、マクラッチーとも統合の可能性を探る話し合いを持ったと報じている。

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