JR東、仙台圏で「MaaS」構築 宮城県、仙台市と連携
JR東日本仙台支社は30日、宮城県、仙台市と連携し、観光型「MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)」を構築すると発表した。仙台都市圏を対象に、交通機関や観光施設の検索、予約、決済が一括でできるアプリを開発する。
対象地域は仙台市、宮城県東部の塩竈市や松島町、南部の名取市や岩沼市、北部の富谷市など。鉄道やバス、タクシー、レンタカーといった交通機関のほか、観光・宿泊施設や飲食店などとも連携する。2021年に東北6県で開く「デスティネーションキャンペーン(DC)」で本格利用する方針だ。
6月に検討会を立ち上げ、今年度中には参画する企業や団体からなる協議会を設立する。同時にアプリの開発を進め、実証実験を重ねる。アプリは訪日客にも対応するため多言語化や、仙台国際空港(宮城県名取市)との連携も検討する。
仙台支社管内では仙台空港鉄道、仙台市内のバス、地下鉄、宮城交通、阿武隈急行と連携した「仙台まるごとパス」を発売している。パスには観光施設のクーポンもついている。この連携基盤を生かし、アプリを開発する方針だ。