藤田医科大、再生医療の研究拠点を開所

2019/5/30 17:13
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藤田医科大学(愛知県豊明市)は30日、新たに立ち上げた国際再生医療センターの開所式を開いた。世界で最も厳しい基準でつくられた研究室を設け、ヒトの様々な組織のもとになる細胞を使って、最先端の遺伝子治療やがん免疫療法などを開発する。本格稼働は9月から。倫理委員会などを経て実際に患者に薬などを投与する研究を年明けにも始めたい考えだ。

藤田医科大学では国際再生医療センターを開設し、最先端の細胞治療などを研究する(30日、愛知県豊明市)

広さは約500平方メートルで、部屋の外からほこりなどが侵入しにくい陽圧室に加え、ウイルスなどの外への漏れを厳重に防ぐ「全排気型」と呼ぶタイプの研究室を備えており、日本の大学では初めてという。

センターでは様々な組織に変化するヒトの幹細胞を用いた心筋梗塞や肝硬変の治療法を開発するほか、患者の血液を取り出して遺伝子操作で免疫細胞の働きを強める「CAR-T」療法を研究する。同療法は現在、「血液がん」での応用が主だが、胃がんや大腸がんといった「固形がん」などへの応用を目指す。

藤田学園の星長清隆理事長は「ここで生まれた細胞や薬は世界中で活用してもらえる。海外の研究者も集って、よりよい研究をしていきたい」と話した。

同日披露された実演では、防護服に身を包んだ研究員が3人一組となり、細胞を培養するための培地を作った。約40項目を手順通りに異物の混入がないか何度も確認しながら40分以上かけて行っていた。

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