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チンパンジーもカニ好き 類人猿で初確認、京大

西アフリカ・ギニアの野生のチンパンジーが、小型のカニを日常的に食べていることが分かったと、京都大の松沢哲郎特別教授(比較認知科学)らの国際チームが29日、国際学術誌電子版に発表した。

水たまりに生息する沢ガニを食べるチンパンジー=チューリヒ大のカテリーナ・クープス博士提供・共同

チームによると、霊長類でのカニの採食は、水辺にすむカニクイザルなどで知られていたが、ヒトに最も近縁のチンパンジーやゴリラなどの類人猿で確認されたのは初めて。

初期の人類は森林からサバンナ(草原)へ進出した後、魚やカニを食べ始め、深い森で暮らす類人猿は水生動物を食べないとされていた。松沢教授は「400万年以上前、森で暮らしていた初期人類の猿人も既に水生動物を食べていた可能性がある。人類が水生動物をいつどのようにして食べるようになったのかを解明する手掛かりになる」としている。

日米英スイスのチームは2012~14年、ギニアの山中の森で生活するチンパンジーの群れを観察対象として、沢ガニが生息する水たまり付近などにカメラを設置。カニを捕まえて食べる行動を計181回確認した。

雄よりも子連れの雌に多く見られ、雄が狩猟をしてリスなどの肉を食べる一方、そうした機会に恵まれない雌はカニを食べ栄養源にしていると推察されるという。

一年を通して食べていたが、常食にしているアリを食べない時期にカニをよく食べていた。分析の結果、両者の栄養構成が近いことが分かった。〔共同〕

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