/

トルコ、イラク北部のクルド武装勢力を攻撃

やり直し市長選に影響も

【イスタンブール=木寺もも子】トルコ国防省は28日、イラク北部の山岳地帯を拠点にするクルド人武装勢力への攻撃作戦を開始したと発表した。これまでも断続的に空爆を行っていたが、地上部隊の投入は約1年ぶり。大規模な衝突や報復テロを懸念する声もある。6月23日に予定されるトルコ最大都市イスタンブール市長選の再選挙に影響する可能性がある。

国防省はヘリコプターから降下する兵士の映像などを公開した。同省によると、攻撃対象になったのは、トルコがテロ組織とみなすクルド労働者党(PKK)の武装勢力で「テロ組織を無力化し、拠点を破壊するため」としている。

トルコ軍は27日午後からトルコとの国境に近いイラク北部ハクルクにあるPKK拠点を空爆。同日夜には地上部隊が投入されたという。国防省によると、29日までに武装勢力15人を殺害した。

クルド系はトルコ国内で人口の2割を占めるとされる少数民族で、PKKは1980年代から分離・独立を求めて武装闘争を繰り返してきた。トルコ国内でPKKへの反感は強く、強硬策は選挙でエルドアン政権の支持につながる可能性がある。

ソイル内相は28日、イスタンブールで開いた選挙集会で「国内で今年に入ってこれまで400人以上のテロリストを殺害したが、山岳地帯にはなお約600人のテロリストが潜んでいる」などと述べた。

クルド系トルコ人の間でPKKへの支持は限定的だが、国内でクルド系を巡る緊張が高まる恐れもある。総選挙があった2015年には、東部で政府軍とPKKが戦闘状態に入った。

クルド系の国民民主主義党(HDP)はイスタンブール市長選で独自候補の擁立を見送った。当初の選挙でエルドアン大統領の与党・公正発展党(AKP)候補を破った野党・共和人民党(CHP)のイマモール氏への間接的な支持とみられており、選挙ではクルド系有権者の投票動向も注目される。

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン