2019年8月19日(月)

ミタル、欧州の減産を拡大 需要低迷し独仏でも

2019/5/29 17:30
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【フランクフルト=深尾幸生】鉄鋼世界最大手の欧州アルセロール・ミタルは29日、欧州での減産を拡大すると発表した。6日に年産換算で300万トンを減産すると発表したばかりだが、今回は独仏なども対象で欧州全域に広げる。減産の幅は明らかにしていない。自動車向けなどの需要が弱いほか、域外からの鋼材輸入が高水準で推移しているためだ。

欧州での需要が弱い(ミタルのベルギーの製鉄所)=ロイター

6日の発表では、ポーランドとスペインで生産量を減らしイタリアでは計画していた増産を延期するとしていた。今回の決定は仏北部ダンケルクと独東部アイゼンヒュッテンシュタットで減産するほか、9~12月に独北部ブレーメンで予定していた高炉の改修のための操業休止を拡大する。

ミタルは9日の決算発表で、欧州市場の通期の需要市場見通しについて、1%の成長予想から1%の減少へ下方修正していた。

ミタルの1~3月の欧州での鋼材平均販売価格は前年同期比9%下がり、営業利益は98%減った。自動車を中心とする製造業の需要が弱いうえにトルコやロシアなど域外からの安い鋼材の流入が増え、販売価格を押し下げた。

ミタルによると、18年の欧州域外から欧州への鋼板の輸入は17年に比べ37%増えた。欧州連合(EU)は19年2月にセーフガード(緊急輸入制限)を発動したが、ミタルは効果が不十分と訴えている。

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