島津製作所、ノーベル賞技術を搭載した小型計測機器

2019/5/28 15:00
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島津製作所は28日、バイオ医薬品などの開発に使われる小型の計測機器を開発したと発表した。同社の田中耕一シニアフェローがノーベル賞を受賞する成果となった技術を搭載した機器で、高さや重さが従来品の3分の1以下になる。田中氏は「(小さくなって)医療現場でますます使いやすくなる」と期待する。

「医療現場でますます使いやすくなる」と語る田中氏(28日、京都市)

開発した「MALDI mini-1」は、バイオ医薬品を構成するたんぱく質などの性質や構造を計測する。ノーベル賞の受賞対象である質量分析技術「マトリックス支援レーザー脱離イオン化法」を搭載する。同社は電圧の波形を変える技術を活用して小型化した。29日に発売する。価格は税別3000万円で、2019年中に10台の販売を目指す。

バイオ医薬品の開発にはたんぱく質などを計測する必要がある。同技術を搭載した計測機器のニーズは高く、18年の世界の市場規模は3億9000万ドル(約430億円)ある。田中氏は「(ノーベル賞を受賞してから)こういう装置があったらいいなと思ってきた。今後はハードウエアの開発にもっと携わりたい」と話した。

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