タイ親軍勢力に第5党が参加 下院過半数に迫る

2019/5/27 21:05
保存
共有
印刷
その他

【バンコク=村松洋兵】3月に実施したタイの総選挙(下院選、定数500)で51議席を獲得し第5党となった「タイの誇り党」は27日、親軍勢力が樹立を目指している連立政権に加わると表明した。親軍勢力は連携で合意した政党の合計議席数が198議席となり、下院過半数に近づいた。同じく連立を打診された民主党が受諾すれば親軍勢力が下院過半数を超え、軍政の政策を引き継ぐ連立政権が発足する。

タイの親軍政党「国民国家の力党」のウッタマ党首は27日、「タイの誇り党」と民主党に連立政権への参加を正式に要請した(バンコク)=ロイター

総選挙で第2党となった親軍政党「国民国家の力党」(115議席)が27日、誇り党の本部を訪れ、正式に連立政権への参加を要請した。誇り党のアヌティン党首は「国のために一緒に働く」と述べて受諾した。

親軍政党は同日、第4党の民主党(52議席)にも正式に連立を申し入れた。民主党は党内で議論する必要があるとして回答を保留した。民主党は25日の下院議長の選出で、親軍勢力の協力を受けており、連立に合意するとの見方が強まっている。これに加え3議席を持つ態度未定の小政党も連立に参加する見込みだ。

一方、第1党でタクシン元首相派のタイ貢献党(136議席)は反軍勢力の連携によって下院過半数を目指すが、最大でも245議席にとどまる見通しだ。このうち一部議員は親軍勢力に転じるとみられている。

5月末までの実施が見込まれる首相指名選挙には下院に加え、軍政が事実上任命した上院(定数250)も投票に参加する。上院は軍政の意向に従うとみられ、親軍勢力が推すプラユット暫定首相の「続投」が濃厚だ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]