被爆可能性の調査不十分 長崎、「入市」記載も

2019/5/27 19:50
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長崎地裁の14日判決で被爆者と認められた男性が過去に被爆者認定を申請した際、原爆投下後に指定地域に入った(入市被爆)との記載があったのに、長崎市は事実関係を十分調べないまま却下していたことが27日、市への取材で分かった。

男性は2011年に81歳でなくなった上戸満行さん。市によると、08年7月に提出された被爆者健康手帳の交付申請書には、被爆時の状況を記す欄に入市被爆したと書いた上で斜線を引いて取り消されていたが、別のページには、入市被爆したとの記述が残っていた。

取り消しの理由は不明だが、市は本人から聞き取るなどの調査をしないまま、申請を却下した。

市の担当者は「入市被爆でなく、直接被爆として申請していたため」と説明。男性側弁護士は「市は本人に直接事情を聴くなど、積極的に調べるべきだった」と指摘している。

上戸さんは被爆体験者による集団訴訟の原告の1人。14日の地裁の差し戻し審判決は、入市被爆があったと判断した。市は控訴しない方針を明らかにしている。〔共同〕

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