2019年7月23日(火)

日米首脳の共同記者会見要旨

トランプ来日
政治
2019/5/28 2:00
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日米首脳による共同記者会見の要旨は次の通り。

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【冒頭】

安倍晋三首相 日米同盟の絆はもはや揺るぎようのない世界で最も緊密な同盟となった。令和の新たな時代に日米は真のグローバルパートナーとして地域と国際社会の平和と繁栄を主導する。

最新の北朝鮮情勢を踏まえ、方針の綿密なすり合わせをした。日米の立場は完全に一致している。何よりも重要な拉致問題の一日も早い解決に向け、次は私自身が金正恩(キム・ジョンウン)委員長と直接向き合わなければならないとの決意だ。条件を付けずに会って率直に虚心坦懐(たんかい)に話をしたい。トランプ米大統領からも私の決意に「全面的に支持する。あらゆる支援を惜しまない」との力強い支持をいただいた。

日本企業は対米投資を次々と決定している。世界で最も米国の経済に貢献しているのが日本企業だ。日米ウィンウィンとなる形の早期成果達成に向け、日米の信頼関係に基づき(貿易交渉の)議論をさらに加速させることで一致した。

トランプ大統領 首相と緊密に協議をして朝鮮半島の平和と繁栄をもたらしたい。金委員長がこのチャンスを生かし、非核化へ向けて動くことを期待している。米国は拉致問題について、拉致被害者を帰国させるための日本の努力を支援する。首相にとって最優先課題なのは分かっている。

2国間の貿易交渉の合意をめざして交渉している。両方の経済にとってプラスになることだ。私たちは対日貿易赤字を削減しようと思っている。貿易障壁を取り除き、米国の輸出品が公正に日本の市場に根付くことを願っている。

【質疑】

――拉致問題は日朝首脳会談を複数回開いて解決をはかるのか。

首相 日朝首脳会談について現時点でメドが立っているわけではない。家族も高齢となる中で(自民党)総裁としての任期がどうか、1回の会談で解決できるかに関わりなく、解決に向けて全力を尽くさなければならないとの責任を首相として負っている。責任を果たすために首相として日々全力を傾けていく決意だ。

――北朝鮮による短距離ミサイル発射は国連安保理決議違反にあたるか。

大統領 金委員長は注目を集めたいだけかもしれないし、そうでないかもしれない。それは分からない。北朝鮮には大きな制裁が科せられている。金委員長は核兵器は悪い結果しかもたらさないということをよく分かっていると思う。

――最近の北朝鮮のミサイル発射について大統領と同様の立場か。

首相 5月9日の北朝鮮による短距離弾道ミサイルの発射は関連する安保理決議に違反するもので、極めて遺憾だ。朝鮮半島の非核化に向けて日米韓で協力しながらロシアや中国と、国際社会と協力しながら現在の米朝のプロセスを支援していきたい。

――貿易交渉で、日本は農産品の関税について環太平洋経済連携協定(TPP)の水準が最大限だとの考えに変わりないか。

首相 茂木敏充経済財政・再生相とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表との間で精力的な議論が行われている。閣僚間の議論をさらに加速させることで一致した。(2018年9月の)日米共同声明を大前提に日米双方にとってウィンウィンとなる合意とする。

大統領 私たちはTPPと何の関係もなく、縛られていない。TPPは米国の自動車産業や多くの製造業を破壊していただろう。

――米中の貿易を巡る対立の緩和へ日本はどのような役割を果たすか。

首相 米中両国の間に安定的な経済関係が築かれることは日本のみならずアジアや世界にとって極めて重要だ。引き続き米中両国が対話を通じて建設的に問題解決を図ることを期待している。

大統領 中国は(貿易協議で)合意したがっているが、私たちはその用意がない。中国が(制裁)関税を払い続けることができるとは思わない。いつかとても素晴らしい合意ができるのを楽しみにしている。

――首相がイラン訪問をした場合、どのような話をするのかについて大統領と意見は一致したか。

首相 中東地域の平和と安定は日本、米国のみならず国際社会にとって極めて重要だ。地域の平和と安定に資するために日本は日本としての責任を果たしていきたい。今後とも日米で緊密に連携しながら現在のイラン情勢を巡る緊張状態を緩和したい。間違っても武力衝突に至ることがないように努力していきたい。

大統領 (オバマ前政権が)イランとひどい合意を結んだことが問題だ。イランが核兵器を廃棄することを求めている。イランの体制転換を求めているわけではない。

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