海溝型地震、有機物の摩擦低下が滑り助長か 阪大

2019/5/27 19:26
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大阪大の広野哲朗准教授らは海溝型地震を引き起こすプレートの沈み込みの原因として、有機物の摩擦係数が低下して滑りを助長している可能性があることを突き止めた。これまでもプレートが沈み込む場所に有機物が存在していることは分かっていたが、海溝型地震の発生との関係性は不明だった。巨大な海溝型地震の原因解明への前進につながる成果だ。

研究チームは有機物を多く含む断層を再現して室内実験を実施した。実験の結果、有機物は地下深くになると温度と圧力が上昇し、石炭化が進行した。最終的には軟らかく滑りやすいグラファイトに変化して摩擦係数が低下したという。

広野准教授は「プレートが沈み込む海溝型地震の震源域の深部では(巨大地震の前兆として)スロー地震が発生しているが、摩擦係数の低下はスロー地震の発生とも何らかの関係がある」と指摘する。

今後実験を進めて、南海トラフなど巨大な海溝型地震のメカニズム解明を目指す。成果は27日の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」(電子版)に発表した。

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