野村や大和ではできなかった仕事
脱藩金融人がゆく(5)
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人材の一大供給源――。激しい社内競争を通じて若手社員を鍛え上げる野村証券は、金融界でこう呼ばれてきた。競争に敗れ、他社に移ったり独立したりする社員が昔から後を絶たないからだ。だが社内で「第1選抜」と呼ばれる同期のトップを走る優秀な若手が野村を去るのはまれだ。いずれ役員に出世し、会社の経営を担うという目標がみえてくるからだ。
2010年に野村に入社した堀江智生(32)は違った。
CEO表彰の「第1選抜」

金融業界は最盛期を過ぎ、金融マンの稼ぎも人気も衰えた。本当にそうだろうか。視野を広げてみると、社会はむしろ、金融人材を求めている。スピンアウトした人材が他分野や新しい金融サービスで輝きを放つ。
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