ギリシャ解散・総選挙へ 首相表明 欧州議会選で与党敗北

2019/5/27 9:17 (2019/5/27 12:46更新)
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【アテネ=木寺もも子】ギリシャのチプラス首相は26日、近く議会を解散して総選挙を実施する考えを表明した。同日投開票された欧州議会選で、与党の急進左派連合(SYRIZA)が緊縮財政に反発する民意を背景に中道右派の野党に敗北したもようで、10月までに予定されていた総選挙を前倒しする。総選挙は早ければ6月末にも実施される。

26日、EU議会選の結果を受けて記者会見するチプラス首相(アテネ)=ロイター

26日、EU議会選の結果を受けて記者会見するチプラス首相(アテネ)=ロイター

チプラス氏は同日深夜、アテネの党本部で「選挙の結果は無視できない」と述べ、1週間後の6月2日に予定されている地方選の決選投票後、大統領に解散を求める考えを示した。憲法の規定などにより、総選挙は6月30日か7月7日に行われる見通しだ。

ギリシャでの欧州議会選は開票率67%時点で、チプラス氏のSYRIZAの得票率が約24%と、中道右派の最大野党・新民主主義党(ND)に9ポイント差を付けられている。

チプラス氏はギリシャが債務危機下にあった2015年、反緊縮や既存政治への批判を掲げて政権を奪取したが、債権者の欧州連合(EU)などとの交渉で妥協を余儀なくされ、支持を失った。5月に入り、年金の増額や付加価値税の引き下げなどの生活支援策を相次いで打ち出したが、挽回には至らなかった。

国名問題などで長年対立してきた隣国の北マケドニア(旧マケドニア)に対して、国名変更と引き換えに北大西洋条約機構(NATO)加盟などを支持する合意を結んだことでも反発を招いた。

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