韓国のポン・ジュノ監督が最高賞 カンヌ国際映画祭閉幕
【カンヌ=近藤佳宜】第72回カンヌ国際映画祭は25日夜、最高賞のパルムドールにポン・ジュノ監督「パラサイト」を選び、閉幕した。韓国人監督がパルムドールを受賞するのは初めて。昨年の是枝裕和監督「万引き家族」に続き、2年連続でアジア勢が栄冠を手にした。
同作は、全員失業中の一家の長男が、家族の期待を一身に背負い、IT企業を経営する裕福な一家の元へ家庭教師の面接を受けに行くところから始まる悲喜劇。
他の主な受賞結果は以下の通り(敬称略)。
グランプリ=マティ・ディオップ監督「アトランティック」。監督賞=ダルデンヌ兄弟(「ヤング・アフメド」)。男優賞=アントニオ・バンデラス(「ペイン・アンド・グローリー」)。女優賞=エミリー・ビーチャム(「リトル・ジョー」)。審査員賞=「レ・ミゼラブル」(ラジ・リ監督)、「バクラウ」(クレベール・メンドンサ・フィロ、ジュリアノ・ドルネルス監督)、脚本賞=セリーヌ・シアマ「炎の貴婦人の肖像」、特別表彰=エリア・スレイマン監督「天国に違いない」