FCA、ルノーと包括提携交渉 日産との連合合流も FT報道

2019/5/26 3:54
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【フランクフルト=深尾幸生】英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版は25日、欧米フィアット・クライスラー・オートモービルス(FCA)と仏ルノーが包括的な提携に向け交渉していると報じた。複数の関係者の話としている。将来的にルノーと日産自動車三菱自動車との連合への合流につながると指摘する関係者もいるという。

FCAは業界再編による拡大を志向してきた=ロイター

FTによると、進行中の交渉では複数の選択肢が検討されており、失敗に終わる可能性もある。技術面の協力だけの提携を超え、車台や生産拠点の共有などを協議しているという。日産が交渉に加わっているかは不明だとしている。

FCAの2018年の販売台数は484万台。仮にルノー・日産・三菱自連合に加われば、年間販売台数1500万台超と現在首位のVWグループを大きく引き離す。FCAは遅れている電動化や自動運転の技術開発のための投資を効率化する狙いがあるとみられる。

FCAはルノー・日産連合が弱い高級車分野で「アルファロメオ」や「マセラティ」といったブランドを抱える。FCAは収益の大半を北米に依存しており、欧州に強いルノーとの補完関係はある。ただ日産も北米に注力しており、抵抗も予想される。

FCAは前最高経営責任者(CEO)のセルジオ・マルキオーネ氏時代から米ゼネラル・モーターズ(GM)との統合を提案するなど、規模の拡大による効率化を志向していた。3月には仏グループPSAがFCAに対し、統合提案をしたことが報じられている。

マルキオーネ氏の死去をうけて18年7月に就任したマイケル・マンリーCEOも他社との提携に前向きだ。3日の決算電話会見では「次の2~3年は様々な機会があるだろう。FCAは積極的に動く」と話していた。

ルノーは4月に日産に経営統合を打診。6月末に開かれる日産の定時株主総会後にも、統合など日産との資本関係の見直しに関する要求を強める見通しだ。ルノー側にはFCAとの包括提携をちらつかせることで日産との協議を有利に運びたい思惑がある可能性もある。

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