台湾高官が米ボルトン氏と会談 安保担当、断交後初めて

2019/5/25 23:54
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【台北=伊原健作】台湾の国家安全会議(NSC)の李大維・秘書長が5月中旬に米ワシントンを訪れ、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と会談していたことが分かった。台湾のNSC秘書長が米の安全保障担当補佐官と会うのは1979年の米台断交以来初めて。中国は台湾問題への米の介入を警戒しており、反発は必至だ。

台湾の国家安全会議秘書長、李大維氏(中)(外相だった16年9月に台北市内で開いた記者会見)

台湾の外交部(外務省)の関係者が日本経済新聞の取材に明らかにした。台湾のNSCは安全保障政策を担う総統府直轄の機関で、秘書長はその最重要ポストだ。李氏は2018年2月に蔡英文政権の外交部長(外相)からNSC秘書長に転じていた。

対中強硬派のボルトン氏は親台湾の姿勢で知られ、12年には「台湾は正式な国家で国連加盟の資格がある」などと発言していた。米軍の台湾駐留を主張したこともあり、18年4月にトランプ政権入りしてから中国が警戒を強めていた。

蔡政権は中国大陸と台湾が1つの国に属するという「一つの中国」原則を認めず、中国側は圧力を強めている。一方、米国では18年3月に台湾との高官レベルの相互往来を解禁する「台湾旅行法」が成立するなど、台湾に接近し中国をけん制する動きが相次いでいる。

19年に入ってからは米軍艦が台湾海峡を毎月航行し、中国側は強く反発している。米は貿易交渉で中国に圧力をかけるため、台湾を「カード」として活用する思惑もあるとみられる。台湾は中国にとって最も敏感な問題であるだけに、米中対立に拍車をかける可能性がある。

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