2019年6月25日(火)

米政権の壁建設、裁判所が一部差し止め

トランプ政権
北米
2019/5/25 12:45
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【ワシントン=鳳山太成】米連邦地方裁判所は24日、トランプ米政権が国防予算を転用してメキシコ国境に壁を建設する計画を一部差し止める仮命令を出した。米メディアが報じた。議会の承認を得ることなく「国家非常事態」を宣言して建設費を捻出したが、司法が初めて待ったをかけた。トランプ大統領にとっては痛手となるが、最高裁まで是非を争う構えだ。

メキシコ国境で米国に不法入国した後、難民申請のために列をつくる人たち=ロイター

メキシコ国境で米国に不法入国した後、難民申請のために列をつくる人たち=ロイター

カリフォルニア州の連邦地裁は政権が2月に非常事態を出して捻出した67億ドル(約7400億円)のうち、10億ドルの転用を認めないとする仮命令を出した。予算の決定権は議会にあり、行政府が使い道を変えるのは権力の乱用だとした。

「国境の壁」建設を巡っては多くの州や団体が提訴しており、今後も同様の司法判断が下る可能性がある。不法移民対策の柱として壁建設を選挙公約に掲げるトランプ氏は最高裁まで上訴する構えだ。

米議会は非常事態宣言を無効にする決議案を可決したが、トランプ氏が初めて拒否権を発動して成立しなかった。このため政策の是非は司法判断に委ねられている。

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