2019年6月18日(火)

米CEO報酬、テスラのマスク氏が史上最高

北米
ビジネス
2019/5/25 6:15
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【ニューヨーク=伴百江】2018年の米企業の最高経営責任者(CEO)年間報酬額トップは電気自動車大手テスラのイーロン・マスク氏――。24日付け米紙ニューヨーク・タイムズは全米上場企業のCEO報酬ランキング200人を発表した。マスク氏の報酬は23億ドル(2500億円)と史上最高で、2位の娯楽大手ディスカバリーのデビッド・ザスラブ氏の1億2900万ドルを20倍近く引き離した。ただ、マスク氏の報酬の大半は株式オプションが占める。

昨年の報酬が23億ドルと史上最高となったテスラCEOのイーロン・マスク氏=ロイター

タイムズ紙では毎年、CEO報酬ランキングを公表、今年の上位200人の平均報酬は1860万ドルで前年比110万ドル(6.3%)増加した。米国人の平均賃金上昇率の3.2%と比べてCEO報酬の伸びの大きさが目立つ。同紙は「CEO職で高額報酬を得るのが今回ほど楽だったことはない」と皮肉った。

特にマスク氏率いるテスラは電気自動車の量産体制の構築に苦戦し、資金繰り懸念から株価が低迷している。報酬の大半を占める株式オプションは現在の株価では現金化できないが、それでも天文学的な金額にクビをかしげる向きも多い。テスラ従業員の平均報酬は5万6000ドルとCEOの4万分の1。会社のトップと従業員の報酬格差でも200社中1位だった。

米国ではCEOと一般従業員の報酬格差を開示する規制が10年ほど前に義務付けられたが、格差縮小にはあまり効果が出ていないようだ。また、CEO報酬を決める取締役会の報酬は、会社の業績ではなくCEO報酬に連動する例が多い。これらが、CEO報酬の拡大に歯止めがかからない背景にあるとみられる。

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