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栃木の農業高校生、トマト栽培汚れの洗浄剤開発

栃木県の農業高校生がトマトの栽培時に手に付着する「トマトタール」を落とす洗浄剤の開発に取り組んでいる。2016年から授業の一環で研究を始めたところ、地元で採れる園芸用の土「鹿沼土」が汚れを落としやすいことを発見。天然由来で肌に優しいうえ、廃棄していた土の有効活用にもなる。企業の協力も得て、19年度中の商品化を目指している。

トマトタールは余計なトマトの芽を手で摘み取る作業時などに付着する。粘り気があり臭いがきついうえ、時間がたつと黒く変色して固まってしまう。せっけんでは落ちにくく、長年農家を悩ませてきた。鹿沼南高校(鹿沼市)では3年生の課題研究として16年から洗浄剤の開発に取り組んできた。

大きな成果が地元特産の園芸用土である鹿沼土の洗浄効果の発見だ。火山灰や軽石に由来する鹿沼土は、小さな穴が無数に開いたスポンジ状の土で保水性に優れる。研究では粒径が1ミリメートル以下の鹿沼土が手のひらからトマトタールをこすり落とすことを突き止めた。

これにクエン酸や界面活性剤、水を加えた洗浄剤は市販のせっけんより洗浄効果が高かった。洗浄剤に使うことで「廃棄していた土の有効活用にもつながる」(実習教員の野地友美さん)。18年に成果を日本政策金融公庫のビジネスプランコンテストで披露すると準グランプリを獲得した。

当初から研究に助言する化粧品開発支援のウエルシーライフラボ(宇都宮市)の研究者は「機能やニーズに加え、ストーリー性もある」と太鼓判を押す。今後は協力企業を募って商品化を進める。価格は500ミリリットル入りで1000円ほどとし、農業協同組合やホームセンター、ネット通販で販売するという。

鹿沼南高の3年生は毎年代替わりしながら研究を続けてきた。最終年度に当たる19年度のメンバーは8人。リーダーの塩田歩くんは「先輩から引き継いだ研究を僕らの代で完成させたい」と話している。

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