2019年6月21日(金)

空飛ぶ貴賓室、先代の政府機「747」内部を公開

政治
北海道・東北
2019/5/24 19:25
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3月に退役した先代の政府専用機(ボーイング747-400型)の貴賓室が24日、航空自衛隊の千歳基地(北海道千歳市)で報道陣に初めて公開された。海外訪問する際に首相や皇族が滞在するスペースで、これまで警備の都合を理由に内部の詳しい構造は明らかになっていなかった。

初めて公開された貴賓室の内部(左の机にあるのは衛星電話)

初めて公開された貴賓室の内部(左の机にあるのは衛星電話)

貴賓室は1階の最前部にあり、広さは33平方メートル。正面に大型モニターが設置され、壁には世界地図がかけられていた。執務用の机には飛行中も通話できる衛星電話が据え置かれ、打ち合わせ用のテーブルや革張りソファ、ベッドが並ぶ。シャワールームと洗面台もあり、ホテルの1室を切り取ったような構造だ。

旧政府専用機のコックピットには計器が所狭しと並ぶ

旧政府専用機のコックピットには計器が所狭しと並ぶ

貴賓室の後部は夫人室、秘書官席(11席)、ファクスなどの機器を並べた事務室が続く。随行員室(21席)はビジネスクラスに相当する座席で、おもに随行する外務省職員らが使う。

最も後方にあったのが一般客室(89席)。海外訪問に同行する記者らが使用する。記者会見席が設置され、座席は「プレミアムエコノミー」クラスに見えた。

先代の政府専用機「747-400」は3月に退役した(24日、北海道千歳市)

先代の政府専用機「747-400」は3月に退役した(24日、北海道千歳市)

操縦席は2階の最前部にあり、操縦士2人に加えて飛行ルートをつかさどる航法士用のスペースもある。要人の分刻みのスケジュールを守るため、ここで飛行計画を調整してきた。電波を飛ばして敵味方を識別する装置も機内に組み込まれているという。2階後方には操縦士や乗務員などの自衛官が控える25席のスペースも用意されていた。

3月に退役した政府機2機はリサイクル業のエコネコル(静岡県富士宮市)に1機約7億円で売却され、同社は分解した部品を再利用するという。貴賓室は取り外し、1室は航空自衛隊浜松広報館(浜松市)、もう1室も国内の自治体に無償貸与して展示する予定だ。

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