昼に「シエスタ」毎日3時間 ITコンサルのヒューゴ
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関西タイムライン
2019/5/27 7:00
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「電気消しますよ」。ある日の午後1時、大阪市中央区にあるIT(情報技術)コンサルタントのヒューゴのオフィスの電気が消えた。社員らはパソコンの手を休めてアイマスクを取り出し、デスクやソファで寝始めた。毎日午後1時から4時の3時間は、シエスタの時間。14人の社員はそれぞれ、長めのランチをとったり映画を見に行ったりと、自由に時間を使える。

ヒューゴは午後1時から4時が「シエスタ」の時間(大阪市中央区)

ヒューゴは午後1時から4時が「シエスタ」の時間(大阪市中央区)

シエスタとは、スペイン流の長い昼休み。午後の眠くなる時間帯に長めの休憩を取ってリフレッシュし、業績向上につなげているという。自宅などで働くテレワークも採用し、時間と場所に縛られない働き方を推奨する。

制度を使うかどうかは社員の判断次第。シエスタをした日は定時退社が午後8時になるため、早めに帰宅したい日は休憩をとらずに働き続けてもいい。ウェブデザイナーの古市征志さん(39)は、30分ほど昼寝をした後、ジムに行くなどして時間を使う。「頭がすっきりし、午後の業務に集中できる」と話す。

2004年に設立したヒューゴの業務はウェブサイトの運営や設計が中心。プログラミング技術を使った細かい作業も多い。「創業当初は眠気をこらえて仕事に取り組み、集中力が切れてミスも多かった」と中田大輔社長は振り返る。

転機は07年ごろ。共同でプロジェクトを進めていた海外の企業が昼休みを数時間確保しているのに、高い成果を上げているのに気づいた。試しに昼食後に昼寝をしたところ、「眠気が吹き飛び仕事の効率も上がった」(中田社長)。すぐに導入を決めた。

シエスタの開始後5年間で売り上げは6倍以上に伸びた。成長期と重なったこともあるが、細かなミスが減り、社員の残業時間は大幅に短くなった。人材獲得にも好影響で、自由な時間で働ける環境が広まり、中途採用の応募者も増えた。

18年度からはテレワーク制度を本格的に導入。社員らはチャットアプリを使って連絡を取り合い、成果はサーバーで共有する。自宅にいてもシエスタ制度は有効で、「今からシエスタに入ります」などメッセージを送る。

中田社長は「働き方は自由だが、"楽な仕事"になるわけではない。社員には自らをマネジメントして自律的に働くことが求められる」と話す。

(大畑圭次郎)

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