2019年8月26日(月)

浜岡原発22.5メートル津波試算 中部電「参考値扱い」

2019/5/24 15:18
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中部電力は24日、南海トラフ巨大地震が起きた際に浜岡原発(静岡県)に押し寄せると想定される津波について、従来より厳しい条件で試算したところ、最大22.5メートルに上る結果が出たと明らかにした。浜岡3、4号機に関する原子力規制委員会の再稼働審査の会合で報告した。

これまでの想定は21.1メートルで、海面からの高さ22メートルの防潮堤を建設済みだが、新たな試算では津波が0.5メートル上回った。

中部電は「あくまで参考値」との位置付けで、津波対策の前提となる「基準津波」の対象とはしない。24日の審査会合で規制委は、新たな試算に関して評価は示さなかったが、従来の中部電の想定では、前提条件が厳格に考慮されていないなどと指摘した。

今後、規制委が、厳しい想定を指示したり、地元住民の不安の声が高まったりすれば防潮堤のかさ上げなどを迫られる可能性もある。

これまで中部電は、2012年に内閣府が公表した「最大クラスの津波」の想定を基に、浜岡原発に襲来する津波を最大21.1メートルとしてきた。しかし、規制委は昨年12月、地震や津波を起こす仕組みには不確かな部分があることを考慮し、さらに厳しい条件を組み入れて検討するよう求めた。

それを受け中部電は、内閣府の想定に加える形で、南海トラフで地震や津波を起こすプレートの破壊が始まる地点を1カ所だけでなく、6カ所に増やすなどして試算。原発の敷地前面での津波高が22.5メートルとなった。

浜岡原発は東日本大震災後の11年5月、当時の菅直人首相の要請で、定期検査中の3号機を除く4、5号機が停止。中部電は14~15年、3、4号機の審査を申請した。

〔共同〕

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