2019年7月19日(金)

青酸連続殺人、筧被告に二審も死刑 大阪高裁

2019/5/24 11:12 (2019/5/24 13:05更新)
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青酸化合物を使用した連続殺人事件で、高齢男性3人の殺人罪と1人の強盗殺人未遂罪に問われた筧千佐子被告(72)の控訴審判決が24日、大阪高裁であった。樋口裕晃裁判長は「認知症の影響は限定的で、責任や訴訟能力に問題はない」と指摘し、死刑とした一審・京都地裁の裁判員裁判判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

(筧被告の写真は共同)

(筧被告の写真は共同)

控訴審は出廷義務がなく、筧被告は3月の初公判では法廷に現れなかったが、この日の判決公判には出廷した。弁護側は高裁判決を不服として上告した。

判決理由で樋口裁判長は、被告の捜査段階の供述には信用性や任意性が認められ、状況証拠なども合わせると「4件とも被告の犯行であることに疑いはない」と認定。「相当の計画性があった」として被告の完全責任能力を認めた。

また一審の公判中は被告に記憶障害があると推測される場面もあったとした上で、「おおむね質問を理解して答えており、自己の利益を考えることもできていた」と指摘。「答える内容や回答の可否も自分で選んでいた」として、認知症は軽度で、公判を停止しないことに問題はないと結論付けた。

2017年11月の京都地裁判決は、最後の事件の13年12月時点では認知症にかかっていなかったとして、完全責任能力があったと認定。公判での言動なども踏まえて訴訟能力もあったと判断した。

死因について「病死や青酸以外の薬物や毒物の可能性がある」とする弁護側の主張も退けたほか、捜査段階での自白も信用性があるとして4事件全てについて青酸化合物を使った被告の犯行と認定。「金銭欲のための犯行で悪質。認知症などを考慮しても、死刑を回避する事情はない」として求刑通り死刑を言い渡した。弁護側は判決を不服として即日控訴した。

一審判決によると、筧被告は07~13年にかけて、遺産の取得や借金の返済を免れる目的で京都、大阪、兵庫の夫や内縁関係の男性計3人に青酸化合物を飲ませて殺害し、神戸市の知人男性1人を殺害しようとした。

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