台湾、同性婚の受け付け開始 アジア初「誇り」
【台北=伊原健作】台湾で24日、同性婚の権利を保障する特別法が施行され、同性カップルの婚姻届の受け付けが始まった。同性婚の合法化はアジアでは初めて。台湾メディアによると、把握できているだけで300組以上が行政機関へ届け出る予約をしているという。

台北市では24日に154組の同性カップルから婚姻の予約が入り、市内の行政窓口は混雑した。信義区の窓口を訪れた林玄さん(31)と袁紹銘さん(29)は手続きに先立ち「ずっと願ってきたことがついに実現した」とそろって笑顔を見せた。 2人は10年以上交際を続けてきた。台湾がアジアで初めて同性婚を合法化したことについて、林さんは「台湾人として誇らしい」と話す。
台湾では2017年、司法院大法官会議(憲法法廷)が同性婚を認めないのは憲法が掲げる自由と平等に反し違法との判断を下し法制化が進展。今月17日に立法院(国会)が同性婚を合法化する特別法が成立した。
同性カップルの結婚の登記が可能になり、配偶者の相続の権利や相互扶養の義務も発生する。カップルのどちらかに血縁関係がある子女を養子にすることも認める。