ファーウェイ輪番会長「次の戦争は見たくない」
独で講演

2019/5/23 23:36
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【フランクフルト=深尾幸生】華為技術(ファーウェイ)の胡厚崑(ケン・フー)副会長兼輪番会長は23日、ドイツで講演し「米国の行動が続けば、次は何が起きるか誰もわからない。次の戦争は見たくない」と述べた。同社への輸出を禁止した米国を非難し、貿易戦争がエスカレートする可能性を示唆した。

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ファーウェイの胡厚崑(ケン・フー)副会長兼輪番会長は、米中対立のエスカレートを示唆(写真は4月の中国での講演)

ファーウェイの胡厚崑(ケン・フー)副会長兼輪番会長は、米中対立のエスカレートを示唆(写真は4月の中国での講演)

胡輪番会長は独ハッソ・プラットナー・インスティテュートが開いたサイバーセキュリティーのイベントに登壇。米政府が発表した制裁発効をうけ、米グーグルや英半導体設計大手のアーム・ホールディングスがファーウェイとの取引停止を示唆した。これについて胡氏は「(発表からの)数日は本当に厳しい。米政府は我々のビジネスを破壊するためにできる限りのことをしている」と懸念を示した。

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胡氏によると、ファーウェイは2018年に米国の部品会社などから110億ドル(約1兆2千億円)分の部品などを調達。欧州のスマートフォンでは、市場の4分の3を占める米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載機のうち、25%のシェアを持つという。「米国の決定はこれらの消費者へのサービス停止にもつながりうる。これまでに経験しなかったことだ」と述べた。

一方で「我々は多くの事業で、事業を続けるための計画を持っている」と指摘。独自のOSなどを開発していることを指すとみられる。

将来に関する懸念は隠さなかった。「いまは通信業界だが、次(の米国の標的)はあなた方の業界かもしれない」。東西冷戦の象徴だった「ベルリンの壁」を引き合いに出し「地上での次の戦争は見たくない。貿易での新たな戦争を見たくないし、技術に次の壁を作りたくない」と強調した。

サイバーセキュリティーについては、ファーウェイの通信機器を名指しで排除はしていないドイツや英国などの政府を称賛し「感情にまかせた偏った方法ではなく、事実に基づく透明な評価をすべきだ」と述べた。

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