2019年7月17日(水)

ADB、比鉄道建設に3千億円融資 過去最大

東南アジア
アジアBiz
2019/5/23 21:30
保存
共有
印刷
その他

【マニラ=遠藤淳】アジア開発銀行(ADB)は23日、フィリピン北部ルソン島で計画されている鉄道整備事業に27億5千万ドル(約3千億円)を融資することを決めたと発表した。インフラ事業1件の融資額としては過去最大という。脆弱な交通網の改善に向け、ドゥテルテ政権が進める大規模なインフラ開発を後押しする。

フィリピンは鉄道網が脆弱で慢性的な交通渋滞に悩む(2月、首都マニラ)

融資の対象は、日本の支援で整備される南北通勤鉄道の北側の延伸部分で、マニラ北方のブラカン州マロロスからパンパンガ州クラーク国際空港までの区間53.1キロメートルの土木工事となる。2020年にも着工し、25年までに完成する予定だ。

1日約34万人の利用が見込まれており、年々悪化するマニラ周辺の交通渋滞の緩和につながると期待される。ADBの中尾武彦総裁は融資対象の事業について、「フィリピン政府が進めるインフラ開発計画の旗艦事業の一つであり、鉄道網の発展をもたらすだろう」とのコメントを発表した。

ADBと国際協力機構(JICA)はこれまで南北通勤鉄道の延伸事業に協調融資する方針を示していた。JICAは鉄道車両や信号システムなどを対象に、1月にフィリピン政府と約1670億円の借款契約を結んでいる。ADBが融資を決めたことで建設計画が具体的に動き出しそうだ。

南北通勤鉄道は、マニラからマロロスまでの区間の工事が既に始まっており、フィリピン政府はドゥテルテ大統領の任期末の22年までに一部を開通させたい考え。南側には、マニラ南方のラグナ州カランバまで延伸される計画で、総延長は163キロメートルに上る。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。