2019年6月17日(月)

試薬をカイコから抽出 九大発新興企業が販売

スタートアップ
ヘルスケア
九州・沖縄
2019/5/23 19:59
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九州大発ベンチャーのKAICO(カイコ、福岡市、大和建太社長)はカイコの体内で作ったたんぱく質を、試薬として販売する。7月にも国内の研究機関向けに販売を始め、価格は現在日本で販売されている輸入品より大幅に抑える。今年の夏には、米国進出をめざし、3億円規模の資金調達を目指している。

販売を開始するのは、細胞と細胞の「接着剤」として作用するたんぱく質や、細胞の成長を促すたんぱく質など11種類。3月に経済産業省の認可が下りたため、7月にも一斉に販売を始める。2019年度の試薬の売上高は3千万円を目指す。将来は顧客のニーズをみながら100種類程度に増やしたい考えだ。

同社のたんぱく質は遺伝子を改変したカイコから抽出する。研究用途の試薬を販売して収益をあげながら、並行して動物やヒトに使うワクチンや診断薬の開発も進める。

ワクチンなどは一定の衛生基準を満たした環境で製造しないといけない。今後資金調達を実施し、無菌環境でたんぱく質を抽出できるような設備投資にも充てる考えだ。

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