2019年6月19日(水)

欧州議会選、なぜ注目? 3つのポイント

ヨーロッパ
2019/5/24 5:50
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5月23日から欧州連合(EU)の将来を占う5年に一度の欧州議会選の投票が始まりました。選挙がどのように実施されるのか。ポイントを整理します。

(1)選挙は国ごとに

欧州議会の定数は751議席で、ほぼ人口比で全部で28ある加盟国に配分されます。ドイツが96議席と最も多く、キプロスやマルタなどの小国は6議席です。選挙は加盟国ごとに23日から26日にかけて実施されます。比例選挙で選ばれますが、加盟国ごとに選挙権や被選挙権年齢が異なります。選挙権では18歳以上が多くなっています。EUには欧州委員会や欧州中央銀行(ECB)など様々な組織がありますが、市民が直接、選挙で代表を送り出せるのは欧州議会だけです。

(2)欧州レベルの会派に分かれて活動

欧州議員の任期は5年です。選挙戦では加盟国ごとに国政政党が議席を争いますが、議員に選ばれてからは出身国にかかわらず、全部で8つある欧州議会の会派に入って議員活動をします。実際には各加盟国の国政政党は欧州議会で活動するEUレベルの会派と強く結びついています。例えば最大会派の欧州人民党(EPP、中道右派)にはメルケル独首相が所属するドイツの与党・キリスト教民主同盟などが属しています。英国の政党はEPPのメンバーに入っておらず、英与党・保守党は欧州議会ではEU懐疑派のひとつである欧州保守改革連盟に所属しています。

欧州議会の議席の各国配分

欧州議会の議席の各国配分

(3)EU離脱目指す英国も参加

英国は当初、2019年3月にEUを離脱する予定でしたが、離脱を巡って英国内の混迷が続いており、現時点ではまだEU加盟国のままです。加盟国にもかかわらず、市民の代表を送り出せないのでは法的な疑義が生じてしまいます。メイ英首相はEUに離脱の延期を認めてもらう見返りに、欧州議会選へやむなく参加することを決めました。欧州議会は19年3月の英離脱を見越して18年に定数を705に減らしました。しかし英国が欧州議会選までにEUを離脱できなかったため、英国にも議席を割り当て、従来の定数751で選挙を戦うことになりました。

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