ヤマハ発、フィリピンの生産能力を倍増 31億円投資

2019/5/23 18:31
保存
共有
印刷
その他

【マニラ=遠藤淳】ヤマハ発動機は23日、フィリピンにある二輪車工場の生産能力を現在の年40万台から同80万台に倍増させると明らかにした。投資額は約31億円。このほど新棟の建設に着手、2020年7月に稼働させる。同国の二輪車市場が拡大していることに加え、シェアを伸ばしており、供給を増やす。

ヤマハ発動機がフィリピン・バタンガス州に持つ二輪車工場の生産ライン(23日)

首都マニラ南郊のバタンガス州に持つ工場敷地内に新棟を建てる。床面積は既存棟とほぼ同じ2万平方メートル。主力のAT(自動変速機)付き二輪車「Mio」シリーズの生産を既存棟から順次移管し、21年に全体で年産80万台体制とする。

将来は新棟の空きスペースに2本目の生産ラインを導入し、年産計100万台に引き上げたいとしている。現地メーカーからの部品の調達を増やし、現在約6%にとどまる現地調達率を21年までに30%に引き上げ、コスト競争力を高める。

ヤマハ発は07年にフィリピンに進出した。クラッチ操作が不要で初心者でも運転しやすいAT車の販売に注力し、15年ごろからシェアを拡大した。18年のフィリピンの二輪車販売台数は前年比14%増の226万台となった。同社は32%増の54万台を販売し、市場全体の伸び率を大きく上回った。

日本国外の生産拠点では、フィリピンはインドネシアやインド、ベトナムに次ぐ生産規模だ。既存棟での生産能力を上回る販売分は、インドネシアからの輸入でしのいできたが、今後も伸びが見込めることから、大幅増産に踏み切る。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]