2019年6月20日(木)

視聴触覚技術のピクシーダスト、38億円を調達

スタートアップ
2019/5/23 18:16
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視聴触覚技術のピクシーダストテクノロジーズ(東京・千代田)は23日、INCJ(旧産業革新機構)や凸版印刷などから約38億円を調達したと発表した。ピクシーダストは筑波大学発のスタートアップで、光や音の波を制御して狙った場所に届けるなどの技術に強みを持つ。資金は人材の獲得や近く立ち上げる研究拠点への投資に充て、外部企業との連携で事業化を進める。

記者会見を開いたピクシーダストテクノロジーズの落合陽一社長(左)ら(23日、東京・千代田)

INCJやSBIインベストメント(東京・港)などのベンチャーキャピタルのほか、KDDIや電通などの事業会社を引受先とする第三者割当増資を実施した。調達した38億4600万円のうち、INCJが19億円を出資した。ピクシーダストは今回とは別に、3月に商工組合中央金庫から10億円の融資を受ける契約を結んでいる。

ピクシーダストは筑波大学准教授の落合陽一氏が率いるスタートアップ企業。調達した資金で、技術を製品化するための研究拠点を筑波大とは別に設ける。同社の持つ知的財産を活用し、製品を企業と共同開発する事業モデルを描く。

凸版印刷は同社の印刷技術とピクシーダストの技術を組み合わせる共同の研究拠点を設立する。電通は光や音を狙い通りに届ける技術を広告に使うなどの協業を検討する。ピクシーダストはこれまで、特定の人だけに音を届けるスピーカーや、難聴の人が音楽を振動や視覚で楽しめる球体型の端末などを開発した。

落合氏は都内で開いた記者会見で「人工知能などの技術で(米巨大IT企業の)GAFAの勢力が強いが、今後は人や空間にどう情報を届けるかというインターフェースの技術が重要になる。研究の成果を早く社会に出していきたい」と話した。

(山田遼太郎)

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