2019年7月20日(土)

米下院議長「トランプ氏の弾劾可能」 調査協力拒否で

トランプ政権
北米
2019/5/23 6:23
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【ワシントン=中村亮】米野党・民主党のペロシ下院議長は22日、記者団に対し、トランプ米大統領が不正疑惑に関する調査協力を相次いで拒否したことを念頭に「大統領の隠蔽だ」と批判した。その後の講演では「弾劾可能な違反になりうる」との認識を示した。トランプ氏は予定外の記者会見を急きょ開き「いんちきな調査は終結させるべきだ」と反論し、民主党と協力してきたインフラ整備の政策協議を拒否した。

22日、トランプ米大統領は詳細なデータを盛り込んだポスターを使い、ロシア疑惑の潔白をアピールした(ワシントン)=AP

ペロシ氏は22日午前、下院の民主党幹部を集めた会合を開いた。党内でトランプ氏に対する弾劾論が強まりつつあることを踏まえ、今後の対応を協議した。ペロシ氏は会合後、記者団に「事実に従うことが重要だ。トランプ氏は疑惑を隠蔽した」と語った。弾劾発議を明言しなかったが、強い言葉でトランプ氏の非協力的な姿勢を非難した。

トランプ氏はペロシ氏の発言に不満をぶちまけた。両氏は同日、インフラ投資計画を議論するためにホワイトハウスで面会した。トランプ氏は冒頭で「私はあなた方よりもインフラ投資をしたい。だが疑惑追及が続く中では議論ができない」とまくしたてて、面会を一方的に打ち切った。

トランプ氏はこの直後に緊急記者会見を開いて「私は最も透明性の高い大統領だ」と主張した。ロシア疑惑の捜査に関わった元法律顧問に対して議会証言や資料提出を拒否するよう命じるなど、疑惑の早期幕引きを急ぐ言動が目立つが「私は隠蔽をしていない」と訴えた。

トランプ氏は緊急記者会見と位置づけたが、自身の潔白を主張するため事前に準備していた形跡もあった。会見で使うマイクが置かれた机の前面には「(ロシアとの)共謀はない」「捜査は675日間におよび500人が聴取に応じた」などと書かれたポスターが貼られた。いずれも疑惑は「シロ」とアピールするものだ。

民主党上院トップのシューマー院内総務は「トランプ氏との面会が始まるかなり前から(記者会見に使った)ポスターが机にセットされていた」と説明した。「記者会見は事前に計画されていた」と主張した。

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