2019年6月19日(水)

金融政策「当面様子見」 FOMC要旨、物価停滞は一時

経済
北米
2019/5/23 6:03
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【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)は22日、4月30日~5月1日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。米経済は堅調だが物価上昇率が鈍化しており、会合参加者は「当面、金融政策は様子見するのが適切だ」と判断した。市場には利下げ観測も浮かぶが、参加者の多くは「物価停滞は一時的」と指摘し、金融緩和は本格議論されなかった。

パウエルFRB議長(ワシントン)=AP

パウエルFRB議長(ワシントン)=AP

前回のFOMCでは追加利上げを見送り、会合後に記者会見したパウエル議長も「金融政策は忍耐強く様子見する」と表明した。FRBは2018年12月を最後に利上げを休止しており、19年中は政策金利の引き上げを見送る可能性が高い。

物価上昇率はFRBが目標とする2%を下回り続けており、市場はFRBが早期に利下げに転じる可能性を注視している。ただ、前回会合の議事要旨では、参加者の多くが「物価の停滞は一時的だ」との見方を示し、利下げを巡る本格議論は浮かばなかった。

数人の参加者は雇用逼迫で物価が再び上昇する可能性を指摘し、米経済が想定通りに拡大すれば「FOMCは金融引き締めが必要になるだろう」と主張した。一方で、ほかの複数の参加者は「数四半期にわたって物価上昇の兆しがなければ(企業や消費者の)インフレ見通しも2%を下回る水準で固定されてしまう」と警戒感を示した。

4月30日~5月1日の段階では、米国と中国の貿易戦争が早期解決に向かうとの期待があった。そのためFOMCの議事要旨でも、多くの参加者が「貿易交渉など海外景気を巡るリスクは和らいだ」と指摘した。ただ、米中協議はその後に膠着状態に陥っており、6月中旬の次回会合では、再び景気の下振れリスクが取り沙汰される可能性がある。

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