2019年6月21日(金)

サウジアラムコ、米企業からLNG購入 事業多角化へ

環境エネ・素材
中東・アフリカ
北米
2019/5/23 3:11
保存
共有
印刷
その他

【カイロ=飛田雅則】サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは22日、米国のエネルギー企業のセンプラ・エナジーから液化天然ガス(LNG)を20年間にわたって購入することなどで合意した。アラムコは需要が拡大しているLNGの取引で収益基盤を強化、世界で有力な事業者となることを狙う。石油中心だった事業をガスなどに広げ多角化を進める。

サウジアラムコは石油だけでなく、ガスや石油化学など多角化を図っている=ロイター

アラムコはセンプラ・エナジーが米テキサス州に持つ施設で生産されるLNGを年500万トン購入する。さらにアラムコがセンプラから、このLNG施設の権益25%を取得することでも合意した。

アラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は「有力なLNG事業者になるための長期戦略の大きな一歩となる」と強調した。ロイター通信によるとアラムコは今年3月にLNGをインドに初めて売却。今後はLNGの取引拡大や、ガス開発の投資を進める狙い。

アラムコは3月には自国の政府系ファンドが持つ石油化学大手サウジ基礎産業公社(SABIC)の株式70%を買い取ることで合意した。従来の石油生産企業から、石油化学といった付加価値の高い事業への拡大を図っている。今回のLNGもこの戦略の一環だ。

米国のトランプ政権は自国産LNGの輸出強化を打ち出している。足元でサウジは米国とともに、敵対するイランと共闘している。サウジは経済面でも連携し、米国との関係を深める狙いがある。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報