2019年6月24日(月)

オゾン層の破壊物質、中国東部で放出量増 国立環境研など

科学&新技術
2019/5/23 2:00
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国立環境研究所や英ブリストル大学などの研究グループは、オゾン層を破壊するフロン「CFC11」の世界の放出量が増加に転じるなか、特に中国東部で2013年ごろから大幅に増えていることを突き止めた。14~17年の中国東部からの年間放出量は08~12年に比べ約7000トン増え、地球全体の増加分の少なくとも4~6割を占めると推定した。

フロンは断熱材の発泡剤や冷凍機などに使われてきた。フロンの製造を規制する「モントリオール議定書」ではCFC11は10年に全廃とされているが、中国で新たに製造されている可能性が高いと指摘している。

沖縄県波照間島や韓国の済州島ではCFC11の濃度が高くなる頻度が13年ごろから増えている。これらの観測データを解析し、地域ごとの放出量を推定したところ、中国の山東省や河北省で増えていることがわかった。

CFC11の主な放出源は全廃前の断熱材や冷凍機などからの漏出と考えられてきたが、放出量や分布の推定結果からすると新たな製造が原因であるとみている。西日本や韓国、北朝鮮は放出量の増加は見られなかった。

成果は英科学誌「ネイチャー」に掲載された。

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