2019年6月20日(木)

王子HD、印刷用紙など生産縮小 紙の需要減で

環境エネ・素材
2019/5/22 20:20
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国内製紙最大手の王子ホールディングス(HD)は22日、印刷用紙などの国内生産を縮小すると発表した。2020年度上期までに北海道など3つの工場にある生産設備の一部を停止し、年間で合計40万トンの生産能力を削減する。紙の国内需要が減っているためで、同社にとっては過去最大規模の生産縮小となる。

主力の印刷情報用紙や特殊紙などの生産を縮小する。印刷情報用紙では年産能力を1割程度減らす。これらの製品を生産する同社傘下の王子製紙の苫小牧工場(北海道苫小牧市)と富岡工場(徳島県阿南市)、同じく傘下の王子エフテックスの江別工場(北海道江別市)で計4台の抄紙機を20年度上期までに段階的に停止する。

王子HDによると生産縮小に伴う人員削減はせず、グループ内の配置転換で対応する。新聞用紙を製造する苫小牧工場で停止する抄紙機については、段ボール原紙やクラフト紙の製造装置に転用して21年度中の再稼働をめざす。

生産設備の再構築によるコスト削減額は年間37億円を見込む。設備投資額は約150億円で、20年3月期の連結業績予想への影響はないという。

デジタル化の影響で紙の国内需要は10年間で2割減少しており、製紙各社は生産体制の再編を相次ぎ打ち出している。日本製紙も18年、印刷用紙など洋紙の生産能力を13%削減する方針を示した。

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