2019年6月20日(木)

中部空港、発着回数1.5倍に 2本目滑走路を要望

中部
2019/5/22 19:22
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中部3県(愛知、岐阜、三重)と名古屋市、地元経済団体などは22日、中部国際空港の2本目滑走路の早期実現などを求める要望書を石井啓一国交相に手渡した。愛知県などはリニア中央新幹線が開業する2027年に発着回数が現在の1.5倍に増えると試算。要望でリニア開業までの実現を求めており、政府との調整が本格化しつつある。

愛知県などは、この日提出した要望書で「リニア開業に伴うインパクトを生かす。国際拠点空港の役割を発揮するためにも複数滑走路が不可欠だ」と求めた。石井国交相も「みなさまの思いがなるべく早く実現するよう支援する」と前向きの姿勢を示した。

愛知県などは独自試算で、中部空港の年間発着回数が現在の10万回から27年時点で15万回、さらに10年後には17万回に増えるとしている。訪日外国人の増加や格安航空会社の就航などで増加傾向が続いており、「ピーク時間帯の滑走路処理容量が逼迫しており、航空便の受け入れに制約が生じる恐れがある」と指摘している。

国土交通省は3月、2本目の滑走路の整備の候補地となる空港周辺の埋め立て計画案を公表した。名古屋港の浚渫(しゅんせつ)土砂3800万立方メートルで空港西側などを埋め立てるもので、愛知県などが新滑走路の候補地として期待している。

ただ、この候補地はあくまで「港湾事業」との位置づけ。実現にこぎ着けるには周辺海域の漁業者ら利害関係者から合意を取り付ける必要がある。滑走路建設の費用も、国や自治体、企業の負担割合をどうするかなど課題も抱える。

課題は山積するが、都市間競争を勝ち抜くために2本目の滑走路は地元の悲願だ。大村知事はこの日、「いつかやらないといけないこと。リニアまでに間に合わせるとなると、そろそろ決断してほしい」と早期実現に期待した。

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