2019年6月20日(木)

はやぶさ2、28~30日に着陸準備 人工クレーター付近へ

科学&新技術
2019/5/22 18:19
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」につくったクレーター(くぼ地)付近への着陸を目指し、28~30日に準備作業を実施すると発表した。高度10メートルまで近づき、着陸の候補地点の一つに目印となる装置を落とす。14~16日に予定していた調査は途中で取りやめたが、今後の計画に遅れは生じないとしている。当初予定通り6月下旬~7月上旬の着陸を目指す。

人工クレーター付近の様子(高度約500メートルから撮影。中央右上の色が暗くくぼんだ場所がクレーター)=JAXAなど提供

はやぶさ2はりゅうぐうの地形を調べるため高度を下げている途中、16日昼に異常を自動で検知し中断した。JAXAによると、原因は高度計の感度を切り替える際にノイズが発生し、異常値を示したためだった。解決策としてノイズを防ぐ方法も見つけたという。

22日の記者会見で津田雄一プロジェクトマネージャは「安全装置もきちんと働いた。ある確率でこういうことが発生することを念頭に計画していた」と説明した。

16日は着陸の目印を地表に落とすことはできなかったが、高度500メートル付近から高解像度の画像を撮ることに成功。地形の立体地図を作り、着陸の候補となる領域を2つに絞り込んだ。

28~30日はこのうちクレーターを含む領域の高度10メートルまで近づき、着陸の目印を地表に落とす。必要に応じて6月10日の週に3回目の調査を実施した上で、6月下旬~7月上旬の着陸を目指す。

人工的にクレーターをつくる試みは太陽光や宇宙線の影響を受けにくい地中の岩石などを露出させて観察したり、採取して地球に持ち帰ったりするのが目的だ。地中には太陽系が誕生した46億年前の痕跡が残るとされ、宇宙の成り立ちなどを探る手がかりになる。

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