2019年6月16日(日)

インドネシア、抗議デモで「6人死亡」 ジャカルタ州知事

東南アジア
2019/5/22 18:09
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【ジャカルタ=鈴木淳】インドネシア大統領選の開票結果を巡り野党支持者が実施した抗議デモで、首都ジャカルタのアニス州知事は22日午前、6人が死亡し、約200人が負傷したことを明らかにした。野党支持者は22日午後にも大規模なデモを予告しており、混乱が広がる可能性もある。

22日、ジャカルタ中心部で催涙弾を発射する治安部隊=ロイター

地元有力テレビ局「TVワン」がアニス氏の発言を報じた。治安部隊とデモ隊の双方にけが人が出ているという。アニス氏は「死亡した原因を調べている」と述べ、市民に平静を呼びかけた。同氏はジョコ政権の閣僚から野党に転じて州知事となるなど、野党側に近い。

抗議デモは総選挙監視庁前で発生した。22日未明に少数の野党支持者が暴徒化して投石や放火を開始し、治安部隊と衝突した。治安部隊は催涙弾を使用し、デモ隊を強制的に解散させた。警察車両が燃やされる被害も出た。

国家警察は22日の記者会見で、69人を拘束したと発表した。「火炎瓶などで武装していた」として、デモに集まった野党支持者とは別に、計画的に争乱を起こす目的で集まった集団による犯行の可能性を示唆した。「死傷者数は調査中」としている。地方でも、ボルネオ(カリマンタン)島西部のポンティアナクで交番が放火された。

ジャカルタ中心部の大統領宮殿や総選挙監視庁周辺は道路が封鎖されている。臨時休業する会社や店舗もあり、経済活動に影響が出ている。国軍と国家警察は4万人を動員し警戒に当たっている。

インドネシア選挙管理委員会は21日、4月17日実施の大統領選で現職のジョコ大統領が55.5%の票を獲得し、再選を決めたと発表した。野党候補のプラボウォ元陸軍戦略予備軍司令官は結果を認めず、支持者に抗議するよう呼びかけている。

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