2019年6月20日(木)

都、国際的な存在感向上狙う 都市版サミット閉幕

東京
2019/5/22 18:47
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世界の主要都市の首長が参加し、東京都内で開いた国際会議「U20メイヤーズ・サミット」が22日、閉幕した。2050年までに温暖化ガスの排出量を実質ゼロにするための計画を各都市が策定するなどのコミュニケをまとめた。都は今回の会議の成果をもとに、東京五輪・パラリンピック後の国際的な存在感の向上につなげる狙いがある。

サミット終了後に参加者らと言葉を交わす小池知事(中、22日、東京都内)

「ぜひ、コミュニケの内容をG20(20カ国・地域)の議論に組み入れていただければ」

U20の議長である東京都の小池百合子知事は同日のサミット閉幕後、ベルリン市長のミュラー氏やローマ市長のラッジ氏らとともに首相官邸を訪れ、安倍晋三首相にコミュニケを手渡した。6月に大阪で開かれる首脳会議で議長を務める首相は「提言をぜひ参考にしたい」と応じた。

「都市版サミット」として都市の連携と国への提言を目指した今回の国際会議。コミュニケでは50年までに再生可能エネルギーを100%にし、すべての建築物で二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにする目標を掲げた。社会課題の解決では、障害者や高齢者も自由に活動できるよう、都市計画でユニバーサルデザインを導入することが主流になるよう各都市に求めた。

併せて都市の経済成長と課題解決のためには先端技術が必要であり、その技術を適切に扱うためには都市間の協力が重要だと指摘した。

防災の国際会議も同時に開いた。都市の災害への対応力向上のための「東京宣言」をまとめた。行政の取り組みだけでなく、地域住民によるコミュニティーを強化し、自助や共助の取り組みを推進することなどを主要課題と位置付けた。

今回の会議で、都は20年以降の東京の世界的な位置づけを高めたい考えだ。東京がヒトとマネーを引き付けるためには都市としての魅力を高める必要がある。都市戦略研究所がまとめた都市総合力ランキングで、東京は18年でロンドン、ニューヨークに次ぐ3位。シンガポールやソウルなどアジアの都市が追い上げており、小池知事は折に触れ危機感を示してきた。

ESG(環境・社会・ガバナンス)が投資のみならず、幅広い分野で重視されてきている。「議長都市」としてまとめた環境、社会の包摂、防災での成果を広く世界に発信しつつ、実行してこそ都市の魅力を高めることにつながる。

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